広州のローカルフード・1

ひと皿の量が多い中華料理。ひとりの時は色々注文もできないのでレストランよりもローカルフードの食堂の方が気軽。なにより食べ歩きは旅の醍醐味です。
グルメアプリの「大众点评」や「小红书」で検索して訪ねるのもいいけれど、知らない街を散策して賑わっているお店にふらりと入って当たりだったら、より嬉しいですね。暖かな広州。壁のない開放的な昔ながらのお店は地元の人に愛され長く続いているということで、たいてい間違いがないように思います。

 

【煲仔饭】Bāozàifàn

土鍋でがんがんに炊いたお米の上に具が乗せられていて、かき混ぜていただきます。お焦げが香ばしくてとても美味しい。お好みで選べるトッピングはいろいろあるけれどスペアリブと青菜が気に入りました。粉物よりお米の方が私は胃が疲れにくいので旅先ではありがたいローカルフードです。いくつか訪れましたが、お米の種類や炊き加減が美味しさを左右しているように思います。この持ち手のかわいい土鍋を手に入れて帰国したものの、香米と呼ばれる細長いお米が無いと始まらないということで、我が家では現在のところただの一人鍋用土鍋と化しています。

 

【虾仁馄饨面】Xiārénhúntúnmiàn 

竹升面と呼ばれる細い面は竹で打たれていたことが名前の由来だそう。職人さんが長い竹で生地を打つ写真がお店に掛けてありました。実演しているお店があるのなら、ぜひ見てみたい。海老のだしの効いたスープに、ぷりっぷりの海老ワンタンと一緒に入っているものが好きです。邪道かもしれませんが、私は途中から辣酱を加えたりお酢をかけたりして味変して楽しみます。

 

【干炒牛河】Gànchǎoniúhé

河粉と呼ばれるお米由来の粉で出来ている麺をお肉や野菜と炒めたお料理です。どのローカルフードも栄養面的に青菜炒めあたりと食べたいけれど、やっぱりひと皿の量が多いので小碗があればベストだなぁといつも思います。
テーブルにあるQRコードをスマホでスキャンして注文&決済ができて便利な時代になりましたね。食堂では混んできたら相席が常。地元のおじちゃんおばちゃんで賑わうこういった下町の食堂は、体感広東語率は9割。大陸の中でも異国情緒がより感じられます。