広州のローカルフード・2

ローカルフード、オヤツ編。欧州との貿易に栄えた広東ならではのスイーツや、体を整える飲み物などをご紹介します。

 

【蛋挞】Dàntà 

ポルトガルから伝来したエッグタルト。早茶(飲茶)のレストラでいただく点心なイメージがありますが、パン屋さんなどでも手軽に買えます。さくさくパイ生地が美味しい。甘さ控えめでついつい食べ過ぎてしまいます。こちらを買って帰り、商品の採寸などを行う合間の休憩タイムに、もぐもぐいただくのが定番です。

 

【涼茶】Liángchá

広東涼茶は国家級非遺(国家級非物質文化遺産)に認定されている飲み物。名前とは裏腹に、お茶でもなければ冷たくもありません。季節ごとの身体を整えるための中薬(漢方)を煎じた飲み物です。ペットボトルに入れてくれるテイクアウトのスタンドもあり、気軽に持ち歩きできます。効能が書いてあり、ここは日本人の特権、漢字を見ればなんとなく分かるのもうれしいところ。もちろん、体調とか気候に合わせて相談しながら購入するとより楽しいですね。


【杨枝甘露】Yángzhīgānlù

熱い広州で食べると本当に美味しい楊枝甘露。マンゴーピューレ、ココナッツミルク、カットマンゴー、タピオカ、グレープフルーツなどの入ったスイーツです。糖水とよばれるスプーンですくっていただくデザートの一つ。スープ文化ならではの広東のデザートだなあと思います。ちなみに広州や香港では糖水と呼ばれますが、潮州では甜汤(甘いスープの意)と呼ばれるそうですよ。

 

【鸡仔饼】 Jīzàibǐng

小鳳餅とも呼ばれ160年の歴史があるそうですが、食べてみてちょっとびっくり。甘いけどしょっぱくて、とにかくごりっごりに硬い、クッキーと言えばクッキーです。調べたところ、細切れにした豚の脂身を湯がき白酒と砂糖で和えて3日寝かした“冰肉”に、胡麻、ピーナツ、塩、胡椒とミックススパイスである五香粉、発酵調味料の紅腐乳を加え混ぜる。生地は、麦芽糖と食塩水、ピーナツ油、砂糖、水を混ぜたら小麦粉を加え30分ほど寝かし麺棒で小さな丸に伸ばす。そこに先ほどのナッツとお肉の餡を包んで成形し卵黄を塗ったらオーブンで焼きあげて、完成。もう一回チャレンジすることは無いかも...と思ったけれど、それは他のお店のお味も試してからの方が良いような気もします。パンチのある塩スイーツでした。
▶▶▶追記
2025年春の渡航時に別のお店でこちらのクッキーを再挑戦!硬くなく(ナッツがたくさん入ったカントリーマームくらいの感じでした)、塩気控えめでパクパクといただくことの出来るものに出会えました~。