銅製松枝梅花文茶枕
中国工芸の中で、陶磁器や木工と同じくらい好きなのが金工です。陶磁器の絵付け同様、金工の彫りも、緻密で精巧なものより、少し緩めでとぼけた雰囲気があるものに心惹かれます。とは言え、茶道具に見立てることが出来る形状のものは多くはありません。仕入れの際に見送ることもしばしばですが、今回も、茶枕としてご紹介できそうな銅細工の古物を、いつくか入手することができました。
縦に長い木瓜型の窓の中から花開く外の景色を眺めているような意匠です。細やかな梅花がちりばめられています。梅の花は花の四君子のひとつ。他の花々が競い咲き乱れる前の寒さの中、そっと開く姿から気高さや清廉さを表します。
たおやかが曲線を描くその先には松葉が多数描かれています。松は冬でも常緑なことから長寿の象徴。そして、とても分かりにくいのですが上と下にまるい目が見え小鳥のように見えます。梅と2羽のカササギ(中国では喜鵲と呼ばれます)と言えば、「喜上眉梢」と呼ばれる伝統的な吉祥文。「うれしいことがやって来る」そんな意味がこめられています。
鍵飾りか天蓋やカーテンを留めるためのフックの装飾部かと思われます。茶枕にしつつも、普段はピンでとめて壁飾りにして日々眺めていただくのも良いかと思います。上下の穴のある部分が分厚くぴったりとは安定しませんので、蓋置には難しそうですよ。
サイズ:約11㎝ × 6cm 厚み:約1.5㎜
状態:古物(クリーニングはしておりますが、古物らしい経年による色の沈着は除去せずそのままにしております)
※こちらは古物ですので、写真や下記の状態をお確かめの上、ご質問がございましたら、お問い合わせフォームよりお尋ねください。
銅製松枝梅花文茶枕