貴泉堂ロゴについて

リニューアルにあたり新しいロゴには、銅銭文を使用いたしました。中国で長く愛されてきた文様で、銅銭を結んだリボンを蝙蝠(コウモリ)が加えている“福在眼前”の図案は有名。注意してみると建造物から陶磁器など様々な工芸の中で出会えるでしょう。蝙蝠の「蝙」が「福」と同じ発音で、銅銭の「銭」が「前」と同じ発音、銅銭の中央の四角の穴を「眼」とも呼ぶことから、「福在眼前 Fú zài yǎn qián = 幸せはすぐ目の前に」そんな意味が込められています。
紀元前に西アジアに現れ、シルクロードを経て中国、日本へともたらされたこの文様は、輪をずらし重ねることで連続する幾何学模様になります。日本では七宝繋ぎ文とも呼ばれ現代にも受け継がれていますね。ぴったりと重なるのではなく、すこしだけ、でも確かに交わっている。それは、異なる文化や背景を持つ世界同士が互いにその違いを認めながらも緩やかに繋がる様子を表すようで、そこに異文化交流・相互理解、そしてその先にある平和への願いを込めました。
一杯のお茶や手のひらのなかにある茶器が、そんな繋がりのきっかけとなりますように。